ぐるりのこと。

映画「ぐるりのこと。」を観てきました。ある夫婦の形を描いたこの作品。決して珍しい夫婦ではなく、どこにいてもおかしくない夫婦の姿であり、夫婦に関わる家族の姿が映像にありました。観ている内に引きこまれていき、腕時計を一度も見ることなく映画は終わりました。夫婦の10年の姿。その後、どんな生活をおくることになるのだろうか。そんなのは誰にもわからない。それは不安でもあり、希望でもある。どんなことがあってもそばにいることがどんなに辛くて、どんなに楽しいか。大げさな表現はありません。でもしっかりと伝わってきました。大げさにされるよりしっかりと。映像の中に夫婦は一緒に立っていました。自分でもよくわからないけど、グッとくる瞬間がいくつかあった。でもそれは「あそこ泣けるよね」とかいう類のシーンではなかったように思う。僕にとっての映画にグッと入った瞬間だったのかもしれない。次見たら、どこでグッとくるのだろう。役者さんたちの演技なのに演技でないといわせるような自然な演技には驚き、そんな自然な演技にとても存在感を感じました。
http://www.gururinokoto.jp/