エキストラ参加初日

映画「色即ぜねれいしょん」のエキストラ参加の日がついにやってきました。舞台は京都の東山高校。朝から最寄の駅にはエキストラ参加と思われる方々が多数いました。年齢は様々。僕のようなおじさんもいれば、やはり若い人々が沢山いました。高校へ向かう途中には道を聞かれて、その方と一緒に行く事に。彼は20代後半で初めてのエキストラ参加に不安と期待をもっているようでした。私も不安と期待の中、高校へ一歩一歩進んでいきました。途中の道には南禅寺などもあり、結構な観光コースだったのですがそれを楽しむこともあまり出来なかったのが残念。
正門に着き、ついに高校へ。まずは衣裳部屋に案内されました。予告どおりの学生エキストラと言うことで学ランを渡されました。
最初の撮影は夏の始業式だったので学ランは置いておいて、半袖の白ブラウスに黒ズボンに持参していたバンズの白靴という衣装。衣装替えを終えて、次はメイクへ。メイク部屋からはリーゼント頭になった人や、パンチパーマをあてた(カツラかも)人が出てきて焦る。私は一体どうされるのかと焦ったのですが、櫛でといて髪を寝かせただけでした。せっかくだから面白い頭にして欲しかった気分もあったものの、一安心。メイクを待っていたときには塩見三省さんを目撃。しかし周りの方はあまり気付いておらず、一人でテンションあがってました。
少しの待機時間の後、体育館に遂に撮影がスタート。教頭役の中村育二さんもおられました。
エキストラの人数は不足しているようで、いろんなカットを撮る度に必要な場所へ動かされました。不足しているとは言えど多数の人数を動かすのはスタッフの方は大変だったでしょうね。撮影ではヤンキー役のエキストラの方々はいろんな振りを要求されて大変そうでした。楽しんでいる人もいましたが、えらく要求される為にスタッフと喧嘩になりかけている人もいました。そこで感じたのは劇団でエキストラ参加している方と、僕のような一般参加かもしくは否応無しに参加させられている方々を同等に扱うのはどうだろうということ。劇団の方に関して演技を要求するのは正しいかもですが、それ以外の人にそういうのを求めるのって何か違うのではないかと思いました。嫌とか言っているわけではなく、何のための劇団なのかということなんですよね。
とにもかくにも一日目は夜の7時ごろに終了。朝の8時集合だったので、かなりの長時間でした。しかも体育館にほとんどいたわけで蒸し風呂状態。かなりしんどそうな方もいました。
でも収穫はありました。
映画製作の一端を見ることができた。
監督・田口トモロヲを見ることができた。そのほか、役者さんもちらほら見れた。
などなど。ただ監督以上にチーフカメラマンさん(たぶん)が現場を仕切って撮影しているようだったのは見ていてなぜか悔しい気分になりました。監督はしゃしゃり出てこず身構え、スタッフ一人ひとりの個性を生かす現場だったのであればそれはそれでよい現場と言うことにもなると思いますが。